【2026年サッカー男子W杯】 日本は今大会のダークホースになるか

青色ユニホームの日本代表選手らとピンクのビブを着けた選手らが密集している

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画像説明, 初戦でオランダと引き分けた日本代表選手ら(14日、米テキサス州ダラス)
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キーファー・マクドナルドBBCスポーツ記者

サッカーのワールドカップ(W杯)では毎回、予想を覆し、番狂わせを演じるチームが少なくとも一つは現れる。

近年では、モロッコ、ロシア、コスタリカの3カ国がそうだ。どのチームも大会前の期待度は高くなかったが、ノックアウトステージ(決勝トーナメント)でも勝ち進み、記憶に残る活躍を見せた。

今大会は出場枠が32チームから48チームに拡大された。そのため、ダークホースが現れる可能性がこれまで以上に高まっている。

とはいえ今大会では、日本ほど予想外の快進撃を実現しそうな国は、あまり見当たらない。日本は個人の能力、最近の好調、総合的な経験が融合しており、今大会で最も注目すべきダークホースの一つとなっている。

2022年大会で、サムライブルー(日本代表)はドイツとスペインの両方に勝利。グループEを首位で突破して決勝トーナメント1回戦に進んだ。

しかし、そこまでだった。日本はクロアチアにPK戦の末に敗れ、ベスト16で姿を消すという、おなじみの悲劇を味わった。この段階で敗退するのは4回目だった。

あれから4年がたった。W杯8大会連続出場の日本代表は、過去最高の成績を出すのではないかという確信が高まっている。

日本と同じグループFにいるのは、オランダ、スウェーデン、チュニジアだ。日本は現在、欧州勢に対して過去9試合、負け知らずだ。

(編集部注:日本は日本時間15日朝、オランダと初戦を戦い2-2で引き分けた。これで欧州勢に対しては直近10試合、負けなしとなった。2022年W杯のクロアチアとの試合は公式記録上は引き分けとされる)

かつて英サウサンプトンのディフェンダー(DF)だった吉田麻也さん(37)は、森保一監督(57)が選出したメンバー26人からなる日本代表チームについて、アメリカ、カナダ、メキシコで共同開催される今大会において、かつてない領域に到達できると信じている。

2022年大会で日本代表キャプテンを務めた吉田さんは今大会、出場選手ではない「サポートプレーヤー」としてチームに同行し、舞台裏でリーダーシップを発揮している。

「私にとっては、これまで私たちが到達も経験もしたことのない準々決勝に進むのが、メインの目標だ」と吉田さんはBBCスポーツに話した。「それ以上は全部、おまけのようなものだ」。

「チームをベスト中のベストの一つにする」

ダークスーツ姿の森保監督がピッチで両手を前に上げている

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画像説明, 日本代表の森保監督(14日、米テキサス州ダラス)

日本代表に高い目標を掲げているのは吉田さんだけではない。

森保監督は今年になって、夏のW杯で日本を優勝に導くことを目標にしていると語っている。

「私の目標は、このチームをベスト中のベストの一つにすることだ」と森保監督は大会前、「ワールドサッカーマガジン」の取材で述べた。「私たちは代表活動を通して、少しずつレベルを上げてきた」。

「私の役割は、選手のベストを引き出すことだ。けが人は多いが、誰がプレーしてもベストを発揮できるチームであることは証明済みだ」

森保監督が自分の選手たちにこれほど自信をもつのは、決して不思議なことではない。代表チームには、英プレミアリーグのクリスタル・パレスの鎌田大地選手やリーズ・ユナイテッドの田中碧選手らがいる。

両選手らは、日本がW杯の予選でほぼ完璧な戦績を残し、本大会への出場権を獲得する原動力となった。日本は開催3カ国を除き、本大会出場を決めた最初の国となった。

「カタール大会で出場した26選手のうち、19選手がW杯初出場だった」と森保監督は説明した。「彼らが今回、アジア予選でチームの中心となり、最初から高い目標を掲げてきた」。

「この間、彼らはずっと、W杯優勝を視野に入れてきた。そして、その目標に向かって成長し続ける姿勢を貫いてきた」

日本が周囲に強い印象を与えたのはアジア予選にとどまらない。2022年W杯カタール大会で敗れて以降、日本は欧州トップレベルの2チームであるイングランドとドイツ、それにブラジルも破っている。

国際サッカー連盟(FIFA)ランキングの上位国と互角に戦える日本の能力について、欧州トップ5リーグで定期的にプレーする選手の増加に支えられていると、吉田さんは考えている。

「もちろん、今ではより多くの選手がヨーロッパでプレーしていて、しかもハイレベルなヨーロッパの大会で活躍している」と、日本代表として通算127試合に出場した吉田さんは話す。

「私も最初はオランダ下位リーグのVVVフェンローにいた。とてもいい最初のステップだった。だが時代は変わった。日本人選手の評価ははるかに高くなっている」

「今では、毎日あるいは毎週、どの選手もW杯レベルの選手と一緒にプレーしたり、対戦したりしている」

「その経験は大きな違いだ。私にとっては最も重要なことだ。ただし、その道は中村(俊輔)さんや中田(英寿)さん、小野伸二さんといった先輩たちが開いたことを忘れてはいけない」

「彼らが扉を開き、私たちの世代がそこを通り始め、今ではその扉はさらに大きく開かれている」

他にダークホースになり得るチームは

今夏のW杯で番狂わせを起こす可能性のあるチームは、日本だけではない。

サムライブルーに加え、メキシコ、エクアドル、トルコ、韓国も、今後5週間にわたって注目すべきダークホースに挙げられている。

元イングランド代表フォワード(FW)のクリス・サットンさんは、「36歳のエネル・バレンシアが最前線を率いるエクアドルに十分な得点力があるかは分からないが、彼らは日本と並んで私が注目しているチームの一つだ」とBBCスポーツに話した。

「私は前回のW杯で、日本がドイツに勝つと的確に予想し、日本でちょっとした有名人になった。少なくとも、向こうのテレビに出て、その件について話をした」

「彼らは技術的に優れた選手たちで、どのチームと対戦しても脅威となるだろう」

元スコットランド代表のレイチェル・コーシーさんは、注目すべきチームとしてトルコを挙げた。

「トルコは相手によってはやっかいなチームになり得る。そして、これが本当にサプライズなのかは分からないが、日本は世界ランキング18位という数字以上の成績を残せると思う」

元イングランド代表でマンチェスター・シティーのDFだったステフ・ホートンさんは、森保監督率いるチームが今大会のダークホースとして台頭すると予想した。

「ウェンブリーでの彼らのプレーは本当に素晴らしかった」

日本代表は今年3月、ウェンブリー・スタジアムで行われた親善試合で、イングランドを破ったのだ。