ブラジル大統領選、現職ルラ氏が決選投票で当選 敗れた右派候補は「あり得ない」

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南米ブラジルの大統領選挙の決選投票で、選挙管理当局は25日、左派で現職のルイス・イナシオ・「ルラ」・ダ・シルヴァ氏(80)が再選されたと発表した。ルラ大統領は勝利演説で、「(ブラジルは)誰かの裏庭になることなど、決して受け入れない」と述べた。これはアメリカのドナルド・トランプ政権を念頭に置いたものと受け止められている。一方、第1回投票では勝った右派候補のフラヴィオ・ボルソナロ氏は、今回の結果を「あり得ない」ものだとし、無効にするべきだと主張した。
開票率99.81%の時点で、ルラ氏は得票率51.76%で、ボルソナロ氏(45)の48.24%を上回った。
1988年の民主化以降、大統領選の第1回投票で敗れた候補が、決選投票で勝利したのは初めて。
ルラ氏にとっては大統領選挙で4度目の勝利となる。ルラ氏は2003年1月から2010年12月まで2期にわたり大統領を務め、2023年1月から再び大統領職に就いている。
ボルソナロ氏は10月4日の第1回投票でルラ氏を破った。ルラ氏がわずか3週間で結果を覆せると予想する人は多くなかった。
ボルソナロ氏は、右派のジャイル・ボルソナロ前大統領の息子。前大統領は2022年の前回大統領選でルラ氏に敗れた後、クーデター未遂事件を首謀した罪で禁錮27年の実刑に服している。

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「うそが負けた」とルラ氏
勝利を喜ぶ支持者の前に現れたルラ氏は、「私たちの喉はとても疲れている」としわがれた声で話し始めると、隣にいたジェラルド・アルキミン副大統領に、まず先に話すよう促した。
これを受けてアルキミン副大統領は、「あなたがブラジルの民主主義を救うのは、これで2度目だ」とたたえた。
続いてルラ氏は、自分の選挙運動の関係者に感謝するとともに、「ブラジルの民主主義を守るために街頭に出た」という若者たちを含め、「ブラジル国民の寛大さ」に感謝した。
そして、多くの有権者の支持を得られたのは、この投票がブラジルの主権にとっていかに重要か、自分たちが説得できたからだと強調。「否定的な態度が負け、うそが負けた」のだと述べた。
ルラ氏は選挙運動中、「(ブラジルは)誰かの裏庭になることなど、決して受け入れない」と繰り返してきた。「裏庭」とは「アメリカの裏庭」という表現を念頭に置いたもので、ラテンアメリカはアメリカの勢力圏下にあるべきだというアメリカの考え方を反映する表現。
トランプ米大統領は「ドンロー・ドクトリン」と呼ぶ外交方針の中で、特にこの姿勢を明確に打ち出してきた。
これに反発する動きもラテンアメリカ諸国にはあり、アメリカの介入を拒否する有権者が、ブラジルの主権を擁護するルラ大統領を支持したことが、今回の逆転勝利の一因になったという分析もある。

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対するボルソナロ氏は、決選投票の結果は「あり得ない」、「説明がつかない」ものだと述べ、無効にされるべきだと主張した。
ボルソナロ氏の父ジャイル・ボルソナロ前大統領も、2022年大統領選での敗北を認めなかった。
ラテンアメリカではこのところ、有権者が左派現職に背を向けて右派候補を選ぶ傾向が続いていた。ルラ氏の勝利は、その流れにも逆らった。
南米では、アルゼンチン、チリ、コロンビアといった大国はどれも保守派が政権を担っている。
決選投票では、一部の都市で公共交通機関の混乱や悪天候により投票に支障が生じたとして、両陣営が苦情を申し立てたため、投票時間は2時間延長された。
ボルソナロ陣営は結果発表前から、すでに選挙手続きへの疑念を示していた。













